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2006年10月29日 (日)

紅葉狩りにはまだ早い

 突然ドライブに行きたくなって、家族を誘って奈良公園へ。昨日決めたときは、行く気になっていた上の娘は、脱落し、下の娘と3人で行ってまいりました。朝起きて、いいお天気だし今日はグッデイと思いながらも、あそこは込むからなぁと気がついた。そこから、お弁当を作り始めました。で、お弁当もってピクニック。

 只今、国立博物館で、正倉院展をしていて、ただでさえ多い奈良の休日の人出が、もうすご~い状態です。家から現地まで車だと1時間もかからないのに、とめるところを探してもう30分という感じでした。

 少し人の少ないところを探して、公園内でお弁当。わりとゆったりした時間をすごして、正倉院展へ。たくさんの人が行列していたわりには、30分程度で中に入れて、中では好きなように観ることもできてうまく展示してあるなぁというのが第1の感想。でも、それは展示物が少なめであるということでしょうね。

 1250年前のものを目のあたりにする機会なんてそうないから、じっくり見ました。なんといっても、保存のよさに感心しきりです。布地の色の鮮やかさ。鞍橋などの馬具の木材の表面の加工の滑らかさ。デザインの美しさ。それらが今もほとんどそのまま、という状態で歩保存されてきたというのは、すごい。そのころの技術の超一級のものではあるのでしょうが、すでにそのころそこまでの技術力があったということなのでしょうから、う~ん手工芸の技術というのは、個人の技の完成度という面もあるから、どこまでいっても、その時代の最高の技術は、次の時代も個人レベルなら、最高レベルということなのかもしれません。技術の進歩と、個人の手わざのレベルの進歩は比例するわけではないもんなぁ。

 先ほどベランダから上弦の月をみていて、あの月が、1250掛ける365回登って沈んだんだなぁと少々感傷的になりました。地球の歴史にしたら一瞬ではあるのですが、それでも、あの布の紅は、鮮やかでした。

 少し高揚しているナンキンハゼの気もありましたが、まだまだ紅葉狩りには早い奈良公園周辺でした。

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2006年10月 7日 (土)

芸術の秋

 今週は火曜日から東京に行ってました。で、時間を見つけて、山種美術館で開催中の「竹内栖鳳と弟子たち」展を見てまいりました。無知なもので京都画学校を創設に尽力した人、とか上村松園の師で文化勲章取った人といった認識しかなく、これまでも、展覧会でそれほどの意識を持ってみていなかったのですが(お恥ずかしい限り)、かなり弟子をたくさん持っていた方なので、明治から昭和にかけての日本画をいろいろ見られるかなというくらいの気持ちで行きました。
 感想はというと、「ほんとにいいもん見せてもろたあ」に尽きます。こじんまりとした、空間で、それほどたくさんの人が入っているわけでもなく、なんと贅沢な時間を過ごさせてもらったことでしょうか。眼福とはこういうことをいうのかと思ったりして。栖鳳と弟子たちというテーマで、そうそうたる画人たちの作品が並んでいたのですが、日本画と一口で言ってもその幅の広さ、個性の豊かさ。これらの人の個性を自在に伸ばしていった栖鳳の懐の深さを、作品を見ることで感じることのできる展覧会でした。一番良かったのはと、いえば、松園の大ファンとしては、松園の「蛍」といいたかったところですが、栖鳳の「かえる」をずっと眺めておりました。今にも出てきそうな躍動感あふれるかえるたちは、夢に出てきそうです。もちろん気持ち悪いんじゃありません。写生を重んじた人ならでは、の作品でただただすきだなぁと思ってみていました。
 家に帰って、下の娘にいいもの見てきたとはなしたところ、またまた周辺事情もいろいろ教えてくれて、芸大生が家にいるのもほんといいもんだと思っている次第。「京都や大阪で、あの展覧会やったら、もっと人がわんさか来るよなぁ」といったら、「あそこの美術館は、自前でそういう特別展ができるの。宣伝してたくさん来てもらわなくても、自分のところに持っている日本画を地方の美術館が特別展をするときに貸し出してその収入で十分運営できるから」といわれてしまった。私も絵を見ているときに、これ全部持ってるってすごいなぁどれほどの資産やろうとチラッと思ったので、やっぱりと思ったけれど、こじんまりとした空間で、何気なくあんなにゆったりと見せてもらえるなどというのは、東京の方ってやっぱり恵まれてますね。竹内栖鳳のファンになって戻ってまいりました。ほんにいいもん見せてもろたぁ。

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