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2006年10月 7日 (土)

芸術の秋

 今週は火曜日から東京に行ってました。で、時間を見つけて、山種美術館で開催中の「竹内栖鳳と弟子たち」展を見てまいりました。無知なもので京都画学校を創設に尽力した人、とか上村松園の師で文化勲章取った人といった認識しかなく、これまでも、展覧会でそれほどの意識を持ってみていなかったのですが(お恥ずかしい限り)、かなり弟子をたくさん持っていた方なので、明治から昭和にかけての日本画をいろいろ見られるかなというくらいの気持ちで行きました。
 感想はというと、「ほんとにいいもん見せてもろたあ」に尽きます。こじんまりとした、空間で、それほどたくさんの人が入っているわけでもなく、なんと贅沢な時間を過ごさせてもらったことでしょうか。眼福とはこういうことをいうのかと思ったりして。栖鳳と弟子たちというテーマで、そうそうたる画人たちの作品が並んでいたのですが、日本画と一口で言ってもその幅の広さ、個性の豊かさ。これらの人の個性を自在に伸ばしていった栖鳳の懐の深さを、作品を見ることで感じることのできる展覧会でした。一番良かったのはと、いえば、松園の大ファンとしては、松園の「蛍」といいたかったところですが、栖鳳の「かえる」をずっと眺めておりました。今にも出てきそうな躍動感あふれるかえるたちは、夢に出てきそうです。もちろん気持ち悪いんじゃありません。写生を重んじた人ならでは、の作品でただただすきだなぁと思ってみていました。
 家に帰って、下の娘にいいもの見てきたとはなしたところ、またまた周辺事情もいろいろ教えてくれて、芸大生が家にいるのもほんといいもんだと思っている次第。「京都や大阪で、あの展覧会やったら、もっと人がわんさか来るよなぁ」といったら、「あそこの美術館は、自前でそういう特別展ができるの。宣伝してたくさん来てもらわなくても、自分のところに持っている日本画を地方の美術館が特別展をするときに貸し出してその収入で十分運営できるから」といわれてしまった。私も絵を見ているときに、これ全部持ってるってすごいなぁどれほどの資産やろうとチラッと思ったので、やっぱりと思ったけれど、こじんまりとした空間で、何気なくあんなにゆったりと見せてもらえるなどというのは、東京の方ってやっぱり恵まれてますね。竹内栖鳳のファンになって戻ってまいりました。ほんにいいもん見せてもろたぁ。

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