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2006年11月19日 (日)

エラゴン

 ドラゴンライダーの第一部を読み終わりました。不思議な縁でドラゴンの卵を手に入れた少年が、その卵の中のドラゴンに選ばれて、ドラゴンライダーとして育ち、世界の運命を握るものとして成長して行く話。指輪物語に代表される西洋のファンタジーに出てくる魔法の世界のお約束の登場者は、きっちり踏まえたうえで、独自の世界を描いているんですが、これが17歳の作品とは恐れ入りました。たとえこれ1作で終わっても天才というのはいるもんだと思いました。少年の内側から物語世界を見ているような感覚、ストーリーの組み上げかたのすごさ、作者と主人公の年齢が近いことがプラスに働いていて、本当に読者も同化させてくれます。ただ、大人たちの心の動きや恋愛模様は、やっぱり描き出すのが難しそうですが。これから、作者の成長とともに、作品も第二部、第三部と進んで行くので、その成長が楽しみです。

 まるで、生み出されてすぐ、古典の名を手にいれたかのような扱われ方で、映画にも取り上げられ、評価はこれからだと思うのですが、指輪物語以降次々出版される新しいファンタジーの中では出色の出来だと思います。ファンタジーの古典となるであろうこの作品が、生み出されるその同時代に、手に取ることのできる幸せを感じます。指輪物語やゲド戦記も作者が生きた同時代の空気を吸いながら、物語を読める幸せを感じたものでしたが、作者はもうすでに、作家として大成していたわけで、このさくひんのように成長過程にある作家と同時代性を感じることができて、とってもうれしい。同時に、現在この作家とと同じ年代でこれを読める人は、もっと幸せだなぁと思わずにいられません。

 早く第三部が完成することを待ってます。

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