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2006年12月18日 (月)

犬神家の一族

 いわずと知れた横溝正史の金田一耕助シリーズの市川監督による映画化第1作の再映画化版です。主演・監督が同じで、ロケ地も同じってすごいなぁとおもうが、石坂浩二は、青年が万年青年と呼ばれるものになるとはこういうことかというのを如実に見せてくれました。

 私は最初の方が好きです。理由は、金田一が若いから。そして、雰囲気がもっとおどろおどろしくて、惨劇の起こりそうな雰囲気がよく出ていて、これならこんな事件が起きてもさもありなんと納得させられました。今回の作品は、なんだか総てが透明感があって明るいような気がします。舞台に厚みが無いっていうかさらっとしすぎているような気がするのですが・・・。これも金田一が「おじん」になって達観しているせいかも。その目を通してみたら、最初の作品も今回の作品も、それぞれの世代の人物が見ているわけだから、同じ事件でもそのように見えるのかもしれませんが、物足りなく感じたのは、私だけでしょうか。まぁ焼き直しなわけで、主演が同じなので、もっと何かを期待したのが悪いのか。豪華キャストなのだが、凄みに欠けるような怖さが足りないというか。

 石坂浩二自体が、人生のいろんな経験を顔に刻んでいて、若かったころのすっきり二枚目の顔ではなくなっているので(吉良上野介の役をやってもすんなり似合ってしまう顔になったわけだから)、全体にすっきりしちゃった殺人事件と対したとき、すっきり二枚目の若き石坂浩二がおどろおどろしく描かれた事件と対峙していたころとは比べ物にならない物分りのよさというか、事件の扱いの軽さというものを感じてしまいました。万年青年というのは、ある意味残酷な言葉で、こういわれたら、「お前は若くない」もしくは「おっさん」といわれているわけだもんなぁ。

 映画館は、懐かしさで観に来ましたというおじさんが多かったです。

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